2017年4月15日に公開された「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」。
脚本は推理作家・大倉崇裕。映像化の際にカットされた部分を復活させ、劇場版脚本の最終稿を小説化!
テレビドラマ化もされた「警視庁いきもの係シリーズ」「白戸修シリーズ」などの人気作家自ら手掛ける、「から紅」オリジナル小説版です。
“” “” “” “”]コナンファンもミステリーファンも必読です!
あらすじ
百人一首の大会、皐月杯の会見が行われていた大阪の日売テレビで爆破事件が発生。その場にいた服部平次はコナンの迅速な救助で難を逃れる。犯行声明もない不可解な状況にふたりは違和感を覚える。そんな中、コナンは平次の婚約者だと言い張る大岡紅葉と出会う。
――映画ナタリーより引用
感想
「から紅の恋歌」脚本最終稿がノーカットで小説化。大阪・京都を舞台にした爆破事件と連続殺人事件。犯人とその目的は一体?百人一首に隠された真実が明らかになる!
映画を観た後に読むとより物語について理解が深まり、映画を観ていなくても一つのミステリー小説として楽しめる作品です。
[jin_icon_caution color”#e9546b” size”18px”]以下、ストーリーのネタバレを含みます[jin_icon_caution color”#e9546b” size”18px”]
映画と小説の違い
大きな流れは映画も小説も同じですが、小説版は皐月会や名頃会・競技カルタの事情が詳しく書かれており、少年探偵団が百人一首について和葉に教わるシーンなどから、読者にも競技のルールが分かるように親切に書かれています。
映画では映像のみのダイジェストだった和葉の予選シーンも細かく書かれ、試合の解説や人物の心理描写は小説ならでは。その代わりに、キャラの掛け合いが楽しいコミカルなシーンや派手なアクションシーンは少なめになっています。
“toutoi.png” “” “” “”]少年探偵団や服部の母・静華、紅葉の執事・伊織は小説のほうが出番が多めです。特に伊織は紅葉を守るカッコいいシーンもあります
証拠品のヒントや事件の伏線などは映画のほうがシンプルで分かりやすく、小説では暗躍する登場人物の様子が書かれていて、より複雑な印象です。本格的な推理ものが好きな方は小説がオススメです。
アクションはやっぱり映画がオススメ!
「から紅」映画で印象的なアクションシーンといえば、日売テレビ局での爆発とラストの崩壊する皐月堂からの脱出。映画ではド派手に盛り上がるアクションが描かれますが、小説は結構あっさりしています。
コナンがテレビ局から驚愕の方法で脱出するシーンや、服部&和葉のラストシーン・コナンが道具を使って紅葉たちを救出するシーンは小説には存在しません。
“” “” “” “”]「コナン」おなじみの怒涛のアクションは映画ならでは!
ですが小説では二回もある服部が木刀で謎の男たちと戦うシーンは映画にはないので、映画でもちょっと見てみたかったかも?
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“” “” “” “”]大倉さんによる劇場版「コナン」小説バージョン!小説ならではの部分と映画ならではの部分、両方良い部分があるので比べながら読むのもオススメです。
「紺青の拳」小説バージョンも発売されるのでしょうか?楽しみです!
【著者名】大倉崇裕
【発売日】2017年12月6日
【価格】600円(税抜)
https://dc.misosio.com/movie-kanren/
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